「二見興玉神社」(2) 水授け蛙と満願蛙編

こんにちは。
水場には必ずかえるを置きたい蛙旅団です。

前回までの「二見興玉神社」は…

前回は、「二見興玉(ふたみおきたま)神社」の参道を歩き、「二見蛙」について検証しました。

今回は、手水舎におられます「満願蛙」をご紹介いたします。

水(願)授け蛙

二見興玉神社の御祭神は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)で、縁結び・夫婦円満・交通安全などにご利益があるそうです。
さて、参拝しましょうか、とその前に、手水舎でお清めしましょう。

おおっと!
手水舎にも、りっぱなかえる様がおられるではないですかっ!

手水舎とは

「手水舎(ちょうずしゃ)」とは、拝殿、本堂にお参りする際に、参道や境内におかれている施設のことで、特に神社の神様は、不浄を嫌うので、お清めのために置かれている場合が多いです。

手水舎は「水」扱うことから、龍が水を出しているのをよく見かけますが、「かえる」が配されてる寺社も数件確認されています。

二見興玉神社の手水舎は、上段の水口に三体のかえる様、水盤の中にもかえる様がおられます。

水(願)授け蛙

手水舎の上段で水を授けてくださっているのが「水(願)授け蛙」様で、堂々たる御姿のかえる様でらっしゃいます。

背後にまわりますと、ゴツゴツとイボのようなものがありました。
モデルは、ヒキガエル系でしょうか。
なぜヒキガエル系をモデルにしているかといいますと、神様の本『古事記』に登場するのが、タニグクというヒキガエルだからです。

さて、この「水(願)授け蛙」様ですが、当初は名前がついていませんでした。
下記の比較画像をご覧ください。

2009年撮影
2000年撮影

たぶん、水鉢におられます「満願蛙」と間違われるため、名札がかかったものと思われます。

満願蛙(水の中の蛙)

     満願蛙(水の中の蛙)
        この蛙は御神示により この水中に
        お鎮になりました 水を掛けると
        皆様の願いが かなえられます

なぜ、間違われるのか!

2002年に訪問したとき「満願蛙」の説明板には「(水の中の蛙)」という言葉がありませんでした。
黒い矢印がされているのですが、これが分かりづらかったのでしょうね。

2000年撮影

水鉢にいる、どこかでみたことのある信楽焼のかえるより、上段のかえるのほうが、風格も、個性もあるので、なんとなく、威厳がありそう、そう思ってしまうのも致し方ないかもしれません。

立札の説明ですと、御祭神の猿田彦大神の指示により、こちらの水中に鎮座されているとのこと。
とすれば、御祭神に挨拶するより先に、願いをかなえてもらえるという、霊験あらたかなるかえる様ということになりましょう。
かえる好きには嬉しい演出ですね。

手水舎にてお清めがすみましたら、本殿に参拝してこう言いましょう。
「満願蛙様にお願いをしたので、よろしくお願いします。」と。

(取材日:2000/9/7、2009/7/9、2011/2/5、2019/3/23)

掲載情報

かえる神社へ行こう。 - 蛙旅団 - BOOTH
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参考サイト

手水舎とは
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地図と情報

二見興玉(ふたみおきたま)神社

住所 :三重県伊勢市二見町江575
電話 :0596-43-2020
休業日:年中無休
関連URL:二見興玉神社サイト|お伊勢参りは二見から 二見興玉神社

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