こんにちは。
水場には必ずかえるを置きたい蛙旅団です。
前回までの「二見興玉神社」は…
前回は、「二見興玉(ふたみおきたま)神社」の参道を歩き、「二見蛙」について検証しました。
今回は、手水舎におられます「満願蛙」をご紹介いたします。
水(願)授け蛙
二見興玉神社の御祭神は猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)で、縁結び・夫婦円満・交通安全などにご利益があるそうです。
さて、参拝しましょうか、とその前に、手水舎でお清めしましょう。
おおっと!
手水舎にも、りっぱなかえる様がおられるではないですかっ!
手水舎とは
「手水舎(ちょうずしゃ)」とは、拝殿、本堂にお参りする際に、参道や境内におかれている施設のことで、特に神社の神様は、不浄を嫌うので、お清めのために置かれている場合が多いです。
手水舎は「水」扱うことから、龍が水を出しているのをよく見かけますが、「かえる」が配されてる寺社も数件確認されています。
二見興玉神社の手水舎は、上段の水口に三体のかえる様、水盤の中にもかえる様がおられます。
水(願)授け蛙
手水舎の上段で水を授けてくださっているのが「水(願)授け蛙」様で、堂々たる御姿のかえる様でらっしゃいます。
背後にまわりますと、ゴツゴツとイボのようなものがありました。
モデルは、ヒキガエル系でしょうか。
なぜヒキガエル系をモデルにしているかといいますと、神様の本『古事記』に登場するのが、タニグクというヒキガエルだからです。
さて、この「水(願)授け蛙」様ですが、当初は名前がついていませんでした。
下記の比較画像をご覧ください。
たぶん、水鉢におられます「満願蛙」と間違われるため、名札がかかったものと思われます。
満願蛙(水の中の蛙)
満願蛙(水の中の蛙)
この蛙は御神示により この水中に
お鎮になりました 水を掛けると
皆様の願いが かなえられます
なぜ、間違われるのか!
2002年に訪問したとき「満願蛙」の説明板には「(水の中の蛙)」という言葉がありませんでした。
黒い矢印がされているのですが、これが分かりづらかったのでしょうね。
水鉢にいる、どこかでみたことのある信楽焼のかえるより、上段のかえるのほうが、風格も、個性もあるので、なんとなく、威厳がありそう、そう思ってしまうのも致し方ないかもしれません。
立札の説明ですと、御祭神の猿田彦大神の指示により、こちらの水中に鎮座されているとのこと。
とすれば、御祭神に挨拶するより先に、願いをかなえてもらえるという、霊験あらたかなるかえる様ということになりましょう。
かえる好きには嬉しい演出ですね。
手水舎にてお清めがすみましたら、本殿に参拝してこう言いましょう。
「満願蛙様にお願いをしたので、よろしくお願いします。」と。
(取材日:2000/9/7、2009/7/9、2011/2/5、2019/3/23)
掲載情報
参考サイト
地図と情報
二見興玉(ふたみおきたま)神社
住所 :三重県伊勢市二見町江575
電話 :0596-43-2020
休業日:年中無休
関連URL:二見興玉神社サイト|お伊勢参りは二見から 二見興玉神社