こんにちは。
「かえる」以外の目的で行動をおこなさない旅人、蛙旅団です。
掲載している情報は2009年まで下呂温泉合掌村にあった、かえるコレクションを展示している「かえる神社」の情報です。現存していませんので、ご注意ください
かえるの広告に釣られ、下呂駅に降り立ち、温泉街のかえる洪水を泳ぎ切り、
今、まさに、下呂温泉合掌村に潜入を試みようとしております。
下呂温泉合掌村にやってきた目的は、ズバリ「かえる」です。
日ごろから、「かえる信仰」に熱心なのですが、なんと下呂温泉合掌村には、
「かえる神社」なるやしろがあるというではありませんかっ!
この場所を巡礼しないかえる信者がいようか、いや、いない。
ところで下呂温泉合掌村とは
下呂温泉合掌村は、御母衣(みぼろ)ダム建設で水没した白川郷から移築した大戸(おおど)家(重要文化財)をはじめ、10棟の合掌造民家が集めらているテーマパーク。
入村料を徴収されてから、入村。
さて、「おかえる様」「お蛙様」はどこかな?
「かえる神社」は、地下道の向うにあるようです。
途中、かえるのタイルを見つけました。
その先の地下道に「かえる絵巻」が描かれていた(2001年当時)のですが、2007年訪問時はもう現存しておませんでした。
かえるタイル
かえるの噴水
さらに進むと、自ら吹き上げた水を一身に浴びている「かえるの噴水」を発見。
ここは、案内図にあった「孝子ケ池」のようですが、案内図の「かえる」と全然違うんぢゃね?
(「孝子ケ池」は、下呂市に実在する景勝地で、国道41号線沿いにある瓢箪型の細長い池の名称です)
なぜこのような苦行をしているのか、聞いてみたい好奇心にかられましたが、
仕事中のようなので、挨拶だけにしておきました。
来た!「かえる神社」!!
「かえる神社」の、のぼりが見えてきて、
その先に、「かえる神社」の鳥居!
ここが入り口かな。
ん?「Frog Shrine Pavilion」!?
日本語には「展示館」の表記はないですが、「かえる神社」は、
実は案内図にあった通り「世界のカエルの民芸品を展示」する施設です。
早速、入ってみましょう。(ワクワク)
まず、館内中央に、かえるの神様「加恵瑠大明神」様が鎮座ましましておられます。
ご挨拶したい気持ちをぐっとおさえて、手水にて穢れを流しましょう。
おっとうっかり、かえるたちに水をかけてしまいました。
するとどうでしょう、「ゲコゲコ」とお鳴きになるではございませんか!
そんなに水を欲しておられたとは、うっかりするのも、たまにはいいものですね。
では、参拝いたしましょう。
賽銭を投じたところ、なんと空から声が降って参りました。
加恵瑠大明神様のお声でしょうか?ありがたや、ありがたや。
大変失礼を承知で、罰が当たっても構いませんので、御簾をあげて御姿を拝見させてもらいました。
貫禄ある御姿!!!
【加恵瑠神社縁起】を読んで涙したことは、言うまでもありません。
【加恵瑠神社縁起】
古今、洋の東西を問わず、およそ生きとし生けるもの、神羅万象ことことく精が宿るものとされ、これを神として崇める習慣がある。
即ち、火には火の精(神)、水にはに水の精(神)があり、人それぞれ国、土地柄により関わり深い物の精をもって守護、厄除け、願事成就の神として祀られている。
当、加恵瑠神社の御神体は蛙(蟇)の精であり、全国唯一の神である。
そもそも蛙は、下等脊椎動物と高等脊椎動物との中間移向型を示すとともに、水中、陸上何れにもよく順応する優れた特性を持ち学術的にも極めて貴重な動物である。
即ち、釈尊が天上天下を指して宇宙空間における自己の尊厳を示された如くに似て、動物界の高等下等の間にあって、驕ることなく、遜ることなく平かなる生き様を会得し、人にその範を示す。
加恵瑠神社の信仰は、その精に肖って優れた特性を授かり、請願成就の功徳を願わんとするものである。
そして、「かえる神社(加恵瑠神社)」を取り囲むように、ユニークな展示があります。
時計まわりに周ってみると、まず「若ガエル」。
背景のいろんなポーズをとってるレオタード姿のかえるにくぎ付け!
次が「無事カエル」。
後ろの道路標識もすべて「かえる」というこだわりに、いたく感動いたしました。
次が「世界のカエル」「カエルの民俗」と続きます。
周回の最後は、絵馬堂のようになっておりまして、ずら~り、かえる絵の描かれた絵馬が掛けられております。かえるだらけ!圧巻!
そして、わたくしの欲しておりますところの、かえる文化についての高札も掲げられおりました。
お蛙様にお願いごとができる絵馬が入手可能でした。
この絵馬は、大切にお持ちかえることにしました。
こ、これは!?
誕生月で占える「御守り占い」。
「仲よしかえる(恋愛成就)」「お金がかえる(商売繁盛)「受かってかえる(合格祈願)」「若がえる(夫婦円満)」と、どこまでも「かえる」に特化しております。
全国の寺院神社に配置すべきかと思います。
いや~まっこと、「かえる神社」堪能いたしました。
ここから一歩も出たくない、そうなることは必須でしたが、いかんせん、わたしの所有物でもないので、泣く泣く、館内から退出いたしました。
入村の目的はここだったので、達成したわけですが、ちょっと村の中を散策してみますか。
かえる水飲み
公園などに配置されることが多い、「かえる水飲み」が置かれていました。
相変わらず、皆様に水を供給すべく、がんばっておられました。
かえるは「かえる神社」に集約されているので、村内にはあまり「かえる像」はないようですが、以下の2つを見つけました。
(取材日:2001/8/25、2007/11/30、2018/11/21)
掲載情報
かえるの絵馬を載せました↓
かえるの噴水を載せました↓
参考文献
地図と情報
下呂温泉合掌村
住所 :岐阜県下呂市森2369
電話 :0576-25-2239
休業日:年中無休 ※一部施設臨時休業あり
関連URL:下呂温泉 合掌村【公式サイト】