こんにちは。
世界の公園にカエルオブジェを!の蛙旅団です。
前回、かえる伝説を持つ小野道風の記念館を鑑賞いたしました。
今回は、道風記念館に隣接する「道風公園」を散策します。
道風公園は
道風記念館に隣接する「道風公園」は小野道風公誕生地とされる場所にあり、小さな社(小野社)や複数の記念碑が立っています。
「道風公園」の歴史
1954年(昭和29年)、道風誕生伝説地が愛知県指定文化財史跡第一号に指定される
1955年(昭和30年)、当時春日井唯一の公園として旧道風公園が完成、旧道風記念館が建てられる
1956年(昭和31年)、市内の小中学生の寄付で「柳に跳びつく蛙」の逸話にちなんだ「道風カエル」を設置
1981年(昭和56年)、新道風記念館が開館
2011年(平成23年)、区画整理に伴い新道風公園に小野社が移転
2013年(平成25年)、市の指定緊急避難場所として道風公園を整備
カエルはどこにいる?
小広場
道風公園の小広場に柳に跳びつく蛙を表現した立像があります。
「道風カエル」という名前がつけられています。
「道風カエル」は、1956(昭和31)年11月に春日井市小中学校児童生徒一同によって建てられました。
台座には「たゆまぬ努力は成功のもと」の文字が刻まれていますが、2018年時点では確認することできません。
1996年の画像では、「柳に跳びつく蛙」風な演出で撮影できたり、台座の「たゆまぬ努力は成功のもと」の文字も見えていました。
「新道風公園」に整備されてからが、台座が1段低くなり、池の水もなく(冬場だけ抜いているかもしれませんが)、大きく育った新緑樹に阻まれて柳に跳びつけない位置にいます。
お腹の部分も剥離していて、手足の一部も補修されています。
老朽化のため撤去される日がそのうちくるかもしれません。
「道風カエル」に逢いたい方は、早目のご訪問を計画ください。
「道風公園」でカエルコンプリート!
多目的広場入り口
「道風公園」には「道風カエル」の他にもカエルがいますのでご紹介します。
まず、園銘石ご覧になりましたか?
自分もさっき知ったのですが、園銘石(えんめいせき)は、公園の名前が刻まれた巨大な石のことだそうです。
ふるさとの森エリア
道風の屋敷跡に立っている小野社にカエル像が置かれてます。
遊びの広場
「遊びの広場」には、な、な、なんと!2種類ものカエル遊具が設置されています。
春日井市、グッジョブd(゚ー゚@)♪
その1、カエルライド。
2次元イラストのライドです。
その2、すべり台などを含むコンビネーション遊具。
最近、多いですねコンビネーション遊具。
この遊具の特徴はなんといっても「かえる」ではなく、支柱の先が筆デザインになっていることではないでしょうか!
重ねて、春日井市、グッジョブd(゚ー゚@)♪
先ほどのライドのかえると、こちらのコンビネーション遊具のかえるは同じデザイナーの方でしょうか?
目線が正面ではなく、右側を向いています。
最は後にもう一度小広場
柳に跳びつく「道風カエル」に目を奪われて見逃していたかもしれませんが、「小広場」には、もうひとつ「蛙」がおります。
石碑マニアの皆様、お待たせしました。
石碑に刻まれる文字といえば、そう「蛙」!
現代人にはやすやすと「蛙」とは判読が難しい、この流れるような筆遣い。
この石碑は「浅野醒堂先生詩碑」で、1964(昭和39)年11月に遺跡保存会によって建てられました。
浅野醒堂の五言絶句の詩が刻まれていて、
野公翰墨妙 やこうかんぼくのみょう
千古冠皇朝 せんここうちょうにかんたり
口碑長不朽 こうひとこしえにくちず
今尚見蛙跳 いまなおかえるとぶをみる
(道風の筆はすばらしく
いつの時代になっても忘れられることはない
彼の名声は永遠に続く
蛙は今でも跳んでいる)
浅野醒堂は愛知第一師範学校の儒学・詩文・書道の教授で、小野道風の遺跡保存に尽力された方だそうです。
醒堂は、この地(小野道風誕生伝説地、松河戸村)に立ち寄った折、道風の事績に感銘し、この詩を詠んだと言っています。
【石碑の鑑賞術】
1、碑文を読む(文章づくり)
2、書き手の芸(書の揮毫(きごう:(筆をふるって)字や絵をかくこと))
3、建碑の年代
4、彫り(刻)の善し悪し
5、彫の種類(丸彫り、篠彫り、平底彫り、薬研彫り等)
かえるを満喫できる「道風公園」、ぜひご訪問ください。
(取材日:2002/4/5、2018/11/23)
掲載情報
参考文献
地図&情報
道風公園
住所 :愛知県春日井市松河戸町5丁目9-1
電話 :-
休園日:-
関連URL:施設案内 道風公園